みなと横浜の絶品スペアリブ店『ぶーふーうー』は何処に
ベイエリアとかベイサイドなんて言葉はなかった。
ちょっと古い人間には「みなと横浜」がしっくりくる。
その近くにある横浜馬車道。
そこに「ぶーふーうー」というスペアリブの店が
あった。もしかしたらカタカナだったかもしれない。
当時勤め先がすぐそばだった。初めて店に行っ
た日から味の虜になり、昼や残業時の夜食とかで
よく食べにいった。
県立歴史博物館脇の静かな場所にあった。
夜は闇に包まれて、店の灯りが、向かいの博物館
の石壁をぽやっと明るくする。
入口はドア一枚と黄ばんだ窓から少しキッチンが
見える程度で狭い。
入口は高さのあるコンクリート段を一段上るのだが、
油断すると後ろ向きで段から落ちる。
入店すると、カウンターと椅子、キッチン
を含めて3畳程で、体をひねって椅子に座った。
綺麗とはいえない壁に、
雑誌の切り抜きページが貼ってある。
ここの主人がアメリカ仕込みの腕前でおいしい
スペアリブを食べさせてくれる、という記事。
初めて入店した日に、主人から一方的にそのことを
説明されちょっとひいてしまった。
すすめられた骨付きスペアリブ。生まれて初めて
味わうものだった。
食べ方を説明されいざ食する。うまい。
肉はジューシー、絡めてあるタレも絶品だった。
食べ終わろうとしたとき、主人が「まだまだ骨に
付いている肉をかぶり付いて食べなきゃ」と
言出だし、説教された。
大げさではない、ほんとうにおこられた。
えらいところに
きたものだ、と思ったっけ。
そのスペアリブの味に取りつかれ、ちょくちょく
通うようになってしまった。
その、みなと横浜の古びた店、ぶーふーうーが、
閉店した。 でも、すぐ
100mほど離れたところに大きな新店舗を出した。
おやじ、いやマスター、なかなかやるな。
この店が大盛況。特に昼は、
客のほとんどがビジネスマンとOL。
人気のメニューは格安の「リブ丼」。
そう、骨から剥いだ肉を細かく刻み、、どんぶりめしに
盛って、あの美味しいたれをかけて「リブ丼」と称して
いた。
うまかった。ほんとうにうまかった。
~~~~~~~~
でもまもなく店がたたまれた。
信じられなかった。
事情はわからない。いろいろ想像もした。
あれから25年ほどたった。
あの、ぶーふーうーは何処へ、、、
インターネットで検索しても営業している
ような記事が出てこない。
ちなみに、あの味を求めて25年の間に
いくつもの店で食してみたが、残念ながら
めぐり合ったことが無い。
2010年1月、あの「みなと横浜」が似合う、最初の
店も面影すら見ることができなかった。
-------------------
この写真は昼間なのであまり感動しないのだが、
店の灯りで浮かび上がる神秘的な博物館の壁。

店があった古いビルは取り壊され新しくなっていた。
この角の位置に店が入っていた。間口は一間(いっ
けん)しかなかったと思う。

このビルの向いが、博物館の壁。
ちょっと古い人間には「みなと横浜」がしっくりくる。
その近くにある横浜馬車道。
そこに「ぶーふーうー」というスペアリブの店が
あった。もしかしたらカタカナだったかもしれない。
当時勤め先がすぐそばだった。初めて店に行っ
た日から味の虜になり、昼や残業時の夜食とかで
よく食べにいった。
県立歴史博物館脇の静かな場所にあった。
夜は闇に包まれて、店の灯りが、向かいの博物館
の石壁をぽやっと明るくする。
入口はドア一枚と黄ばんだ窓から少しキッチンが
見える程度で狭い。
入口は高さのあるコンクリート段を一段上るのだが、
油断すると後ろ向きで段から落ちる。
入店すると、カウンターと椅子、キッチン
を含めて3畳程で、体をひねって椅子に座った。
綺麗とはいえない壁に、
雑誌の切り抜きページが貼ってある。
ここの主人がアメリカ仕込みの腕前でおいしい
スペアリブを食べさせてくれる、という記事。
初めて入店した日に、主人から一方的にそのことを
説明されちょっとひいてしまった。
すすめられた骨付きスペアリブ。生まれて初めて
味わうものだった。
食べ方を説明されいざ食する。うまい。
肉はジューシー、絡めてあるタレも絶品だった。
食べ終わろうとしたとき、主人が「まだまだ骨に
付いている肉をかぶり付いて食べなきゃ」と
言出だし、説教された。
大げさではない、ほんとうにおこられた。
えらいところに
きたものだ、と思ったっけ。
そのスペアリブの味に取りつかれ、ちょくちょく
通うようになってしまった。
その、みなと横浜の古びた店、ぶーふーうーが、
閉店した。 でも、すぐ
100mほど離れたところに大きな新店舗を出した。
おやじ、いやマスター、なかなかやるな。
この店が大盛況。特に昼は、
客のほとんどがビジネスマンとOL。
人気のメニューは格安の「リブ丼」。
そう、骨から剥いだ肉を細かく刻み、、どんぶりめしに
盛って、あの美味しいたれをかけて「リブ丼」と称して
いた。
うまかった。ほんとうにうまかった。
~~~~~~~~
でもまもなく店がたたまれた。
信じられなかった。
事情はわからない。いろいろ想像もした。
あれから25年ほどたった。
あの、ぶーふーうーは何処へ、、、
インターネットで検索しても営業している
ような記事が出てこない。
ちなみに、あの味を求めて25年の間に
いくつもの店で食してみたが、残念ながら
めぐり合ったことが無い。
2010年1月、あの「みなと横浜」が似合う、最初の
店も面影すら見ることができなかった。
-------------------
この写真は昼間なのであまり感動しないのだが、
店の灯りで浮かび上がる神秘的な博物館の壁。

店があった古いビルは取り壊され新しくなっていた。
この角の位置に店が入っていた。間口は一間(いっ
けん)しかなかったと思う。

このビルの向いが、博物館の壁。
この記事へのコメント
関内から相模原の方へ移って野毛に戻ってきたそうです。
私がバイトしていたのは野毛です。
でもまだお店あるみたいなので、行ってみて下さい。
http://alike.jp/restaurant/target_top/69003/
うれしいコメントいただきありがとうございます。まだ営業しているとは驚きました。バイトされていた方から連絡いただけて感動してます。近々行ってみます。ありがとうございました!。
タレは、見た目はエバラ焼き鳥のたれみたいな
感じで胡麻が入ってしまた^^
トイレが隣の店と両方から入れるドアで繋がってたのが印象に残ってます。
博物館の向かいから近くの小綺麗な1階の店舗に移り、
その後ラケットボールのビルの2階の大きい店に移りました。
フレンチの店のような高級感がある店内でヒッコリーで燻したスペアリブなど、当時では珍しいジャンルを開拓されてました。
相当家賃高そうでしたが・・
リブ丼をご存じでうれしいです。
ラケットボールのビルというところに移った
のは知りませんでした。書いていただいた店内
を見たかったものです。
コメントありがとうございました。