大学病院はトラウマ。抜歯で鼻と口が繋がった。

ずいぶん前だけれども、東京の水道橋駅近くにある歯科大学病院
で抜歯したときの体験です。

その時のことが、トラウマとなって、歯科以外でも、大学病院とか、
大学付属病院とかを紹介されると、ちょっとひいてしまいます。


             ◇


掛り付けの歯医者さんの紹介でこの歯科大学病院にて、上の左
5番を抜歯しました。


自宅に帰って麻酔が切れたころ、タバコ(当時吸っていた)を吸った
ら、吸えない。。タバコの先端が焚けなくてビックリ

つゆ物の蕎麦をすすろうとしたけれどすすれない。
おまけに蕎麦つゆが鼻から出てきました。

吸うとか、すするというのは、どちらも口内が陰圧になるからできる
こと。つまり、どこからか、空気が抜けていることになります


もう夜だったけれど、掛り付け医院は自宅を兼ねていたから、イン
ターホン越しに事情を話し、診察台へ。


            ◇


抜歯したのは、内側(舌側)に入り込んでいた歯で、4番と6番と接
している部分が虫歯。


4番と6番に干渉しているので、ペンチで揺する抜き方はできない、
ということで、

歯科大学では、ノミみたのなものを歯に当て、ハンマーで、何回も
下から突き上げるように叩いて砕きました


午後から診察台に乗って、終了したのは17:00をまわってました。
麻酔も何回か、追加しました。開けた口は疲労を通り越し、逆に

閉まらなかった。。。


            ◇


開いてしまった穴は、歯ぐきというより、少し内側に生えていたので、
歯の半分ぐらい上顎から生えていた感じ。

医院で、ここを縫合しようとしたけど、

上顎の皮は伸びないので、引きよせて縫合するのは無理と判断。
技工士を呼び(タイミングよく居た)、いわゆる入れ歯を作ることに。


入れ歯は、上顎全体に蓋(ふた)をする感じになるため、その方法が
最良だと掛り付けの医者は判断しました。もちろん歯はなし。

そして数日後、開いていた穴に薄い膜が張り、塞がりました


            ◇


トラウマの原因は、この状況もさることながら、抜歯した女性は、
たぶん学生?と思われたこと。見た目はそこらへんの女子学生。


治療前に、5~6人で口の中を覗き込んだり、後ろ手した年配教授
みたいな人が、「歯も大きいね」などと、学生たち?に声を掛けたり、

手こずっていても、手は出さず、たまに見に来ては、また、立ち去る
という感じ。

夕刻には、周囲の患者はいなくなり、学生たち?が入れ替わり私の
口の中を覗いていく。

感情も苦痛もある患者を前に、ケアする言葉もかからず、患者不在
のような教育現場の様相。


            ◇


明日を担う医者のタマゴ達に協力した形かもしれないけど、自分が
それに当たったのは災難かもしれない。

せめてもの救いは、翌日も掛り付けの医者が入れ歯の蓋の具合を
チェックするなどしてくれた時、温和な先生が大学病院へ強い口調
で昨日の抜歯患者の状態を電話で伝えていたこと。


抜歯方法はともかく、上の歯は、鼻の空洞に接していることもあるた
め、そもそも抜いただけで繋がってしまう可能性もあるようです。

でも、この時は歯を砕くために必要以上にノミとカナヅチで突き上げ
たことも原因のひとつだと勝手に思っています。


            ◇     


町医者なら同じ手法でも、もっと短時間でできたと思ってしまいます。

ただ、町医者が自分の手で治療しなかったのは、他の予約患者も
いるため、時間がかかる治療を避けたかったような説明でした。


実際はどうなのか?、予約なのだから、それだけ時間を確保してく
れればよいのに・・。

卒業学校に「教材患者」を送るノルマでもあるのだろうか、と思って
もしかたない今回の事象です。



大学病院にかかることは、いわゆる「実験台」になります。のちのち
トラウマになった体験でした。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック