MinoruHitomi瞳みのるさん

ザ・タイガースのドラマー瞳みのるさん。
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もし、タイガース、あるいはグループサウンズ自体が1973年ぐらいまで
存続していたら・・。

1971年から1973年に掛けて画期的に録音技術が進歩しました。機材
だけでなく、楽器の位置関係、マイクのセッティングや録音トラックの上
手な利用によって収録された楽曲は、それまでとは格段に違うサウンド
を送り出しました。

瞳みのるさんが担当したドラムでいえば、概ね、1970年頃まではパー
カッシブなひとつの打楽器扱いで、ドラムの音はステレオに録音におい
て中央に置かれず、音量も全般的に小さい再生音が多かったです。

ちなみに、次の年代までは、世界的な楽曲でも左又は右からドラムが
再生されています。

◆ビートルズ(左)
ゲットバック 69年
ヘイジュード 69年
◆レッドツェッペリン(右)
グッドタイムズ 69年
◆グランドファンクレイルロード(左)
ハートブイカー 70年
孤独の叫び   71年
◆ザタイガース(右)
美しき愛の掟 69年
ラヴラヴラヴ  69年
都会       70年

※同時期のディープパープルやローリングストーンズは中央の曲もあるの
ですべてではありません。

ところが、70年を過ぎると世界的に様相が一変して、ドラムは中央に位置
するように収録され、各パーツ(ハイアットやタムタム)などが別々のマイク
で収録し、且つビートを刻むドラムの音量が大きく再生されるようになります。
このあたりが、ドラム音の世界的な転換期となります。

◆ビートルズ(中央)
レットイットビー 70年
◆レッドツェッペリン(中央)
リヴィングラヴィングメイド 70年
◆ザタイガース(中央)
すばらしい旅行 70年

また、ツーバス(バスドラム×2)やチャイナシンバル、カウベルなどを取り
入れた時期でもあり、ドラマーのテクニックとパフォーマンスが一気に向上
していきました。

73年のグランドファンクなどは、ドラム取り付けたカウベルを力強く叩きな
がらドラマー自ら歌うアメリカンバンドという曲が大ヒットしました。

以降、ドラムという楽器とドラマーの存在感は増していきます。

・・時が戻るならばレコード音楽の転換期、潮流にあった73年頃、タイガー
スや瞳みのるさんが送り出すサウンドを見たかったものです。

ザ・タイガース
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復活した瞳みのるさんの向上心は計り知れず、タイガースとともに今後も
すばらしいパフォーマンスを期待します。

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