痔ろうの入院と手術をした体験

痔ろうの入院と手術体験です。痔ろうのタイプや症状の
個人差があるのであくまでご参考です。


症状
トイレットペーパーが赤くなったのでビックリしたのが最初。
その後、粘液のような臭いが気になりました。


痔ろうの疑い
医療関係の身内に「見せてみ」、と言われ確認してもらう
と、肛門の少し尾骨側に小さな穴があいていて、「こりゃ
痔ろうだわ」、と言われました。


外来
大腸肛門専門の病院へ行きました。診察台で、お尻を出し
て横向きに。肛門から指を入れ、出来てしまった別ルートの
方へ指を入れていくのがよくわかりました。

「痔ろう」ですね。

手術しないと治りません。比較的単純で軽いですよ、と言
われました。


入院手続き
切除箇所を縫合しないという特性から、トレイでの苦悩もあ
ると思い大部屋を避けて二人部屋に。一回のシャワートイ
レに時間がかかるので正解でした。


手術
手術台に乗り、横向きの状態で局所麻酔を打たれました。

ステンレスのような手術台、壁はタイル張りで、医療の発達
していない国の手術室のよう。なんと執刀医ひとりで全部や
ってます。ほかに誰もいない・・・。

手術個所をな、なんといか、めくるというか、ひっくり返すよう
なことをされ、そのあと、

刃物で硬い粘土を力強くめり込ませていく感じです。これが
たぶん切っているのでしょう。

少しして「終わりました、見ますか」、「これです」と見せられ
た切除した管(くだ)は、なんと太さと言い長さと言い、内側の
空洞と言い、まるでマカロニでした。


術後の病室
神経ブロックのおかげか、あまり痛みはなし。病室のトイレ
では血を見てビックリします。思わず、ナースコール。
でも、このくらいの出血は当然らしい。


術後のお風呂
何回もお風呂に入ります。さすが専門病院。個室風呂が一
列にたくさんあり壮観。傷口を縫合してなくともとにかくお湯
につかります。そうしながら自然治癒させていきます。


退院
入院期間は12日間。比較的単純で軽いと言われて12日間
。複雑な痔ろうはもっとかかるのでしょうね。


自宅療養
退院後、職場復帰できると医師に言われましたが仕事の
段取りが付いていたので大事をとり自宅にて1週間療養、
合計3週間で職場復帰。


退院一週間後の外来
きれいにくっ付いていますよ。肛門括約筋は最小限の切除
なので締まりへの影響は少ないでしょう。・・・えっ、影響あ
るの・・、そういえばオナラをあまり制御できない。

括約筋から取る方法は、基本的に再発をしないらしい。


痔ろうの原因
バイ菌によることはネットでも載っているので省略します。
トリガー(きっかけ)として心当たりは、激しい下痢をしたこと、
下半身を冷やしたことがありました。普段から健康管理が
大事です。


その後
括約筋が緩いため、よくオナラが出てしまいます。
これはいけません、職場ではそうとうお尻の穴に力を入れ
ていないといけません。
また、便のゆるい時も注意です。


その後のその後
この手術体験から数年経過した今は、オナラの制御ができ
ます。術前の8~9割は回復したと思われますが完全には
戻りそうもないです。


後記
痔ろうは手術しかありません。速やかに入院できる準備を
した方が良いです。痔ろうの病院選びでは、総合病院も実
績があれば良いと思いますが、個人的には専門病院をお
勧めします。

専門病院を良く言えば、百戦錬磨による対応と整った病院
環境で安心感を抱きます。悪く言うとすると、「ほいきた、い
っちょあがり」と言う感じの手慣れ感が親身さを欠きます。
しかし、これはすぐに安心感に変わっていきます。

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