生かされる医療

親。

食が細くなり、ついに食べなくなり、動かなくなる

点滴その他の処置により徐々に回復する時期

頻繁に病院を行き来する時期


歩行介助してトイレに連れていき、オムツを下げて座らせた時期

車いすでトレイに連れていき、オムツを下げて座らせた時期

オムツ内に排泄してしまうことが多くなる時期

便座からなかなか立てなくなる時期


テープ式紙オムツになる時期(ほぼ寝たきり)

ヘルパー介助も増える時期

往診が増える時期

ベットからの転落、昼夜問わない声出しをする時期


病院へ緊急搬送を何回かした時期

老人医療施設入所にて家族が少し安堵した時期


救急搬送・手術、ICUなどで一喜一憂の時期

退院、転院、手続き多数の時期

施設への復帰を期待する時期

容態が急変



45年ほど前、おじいさんの最期は、
しゃべらなくなり、食べなくなり、あまり動かなくなって静かに逝きました。

親も、上記1行目に書いたように、しゃべらなくなり、食べなくなり、
動かなくなりましたが、

病院に行けばなんとかなる、元気になる、という家族の思いが、
2行目以降の始まりとなりました。

親本人と家族の苦悩・苦痛の日々がスタートしたもいえます。


しゃべらなくなり、食べなくなり、あまり動かなくなった時点で、昔は
そこが死期であり、自然死なんだろうな、と思う次第です。

家族として、"生かす医療"に頼り、本人は"生かされる医療"に
苦しんだかもしれないと振り返ります。


考えさせられることが多くあります。

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